雑記
 

Visual Studio のインテリセンスを日本語化する (.NET 6対応)

2022/5/22

この記事が対象とする製品・バージョン

Visual Studio 2022 Visual Studio 2022 対象です。
VS2019 Visual Studio 2019 対象です。
VS2017 Visual Studio 2017 × 対象外です。
VS2015 Visual Studio 2015 × 対象外です。
VS2013 Visual Studio 2013 × 対象外です。
VS2012 Visual Studio 2012 × 対象外です。
VS2010 Visual Studio 2010 × 対象外です。
VS2008 Visual Studio 2008 × 対象外です。
VS2005 Visual Studio 2005 × 対象外です。
VS.NET 2003 Visual Studio 2003 × 対象外です。
VS.NET 2002 Visual Studio (2002) × 対象外です。
  Visual Studio Code × 対象外です。

 

目次

 

1.概要

Visual Studio 2022のインテリセンスは既定では英語で表示されます。この記事では日本語化する方法を説明します。

.NET 6も日本語化できます。

 

既定のインテリセンス

 

日本語化したインテリセンス

 

 

2.手順

2-1.日本語版インテリセンスのダウンロード

.NET 6.0 を日本語化したい場合ここからダウンロードできます。

.NET 6.0の日本語版インテリセンスはマイクロソフトは提供してくれなくなったので、ここからダウンロードできるファイルは私が非公式に作成したものです。

非公式版なので内容は正確ではなく、何の保証もありません。同意できない場合は使用しないでください。詳細は非公式版の注意点を参照してください。

https://github.com/rucio-rucio/IntelliSenseConverter/raw/main/files/dotnet-intellisense-6.0-ja-unofficial.zip

 

.NET 5.0, .NET 3.1、.NET 3.0 を日本語化したい場合ここからダウンロードできます。

https://dotnet.microsoft.com/ja-jp/download/intellisense

 

ダウンロードしたファイルを適用する方法はマイクロソフトの記事でも説明されています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/core/install/localized-intellisense

 

2-2.zipファイルの展開

ダウンロードしたzipファイルを解凍(すべて展開)します。

 

中には次の3つのフォルダーが入っています。

📁Microsoft.NETCore.App.Ref

📁Microsoft.WindowsDesktop.App.Ref

📁NETStandard.Library.Ref

このそれぞれに「ja」というフォルダーが入っています。だから「ja」フォルダーは全部で3つあります。

説明用に文字に色を付けました。全部 ja という同じ名前のフォルダーなので区別しにくいからです。

 

2-3.jaフォルダーのコピー

この3つの jaフォルダーを それぞれ対応する次の3つのフォルダーにコピーしてください。

 

📁Microsoft.NETCore.App.Ref の ja フォルダーはバージョンによって下記の場所にコピーしてください。

dotnetフォルダーの場所は既定では C:\Program Files\dotnet\ です。(わからない場合、PowerShellで where.exe dotnet と入力するとわかります。)

.NET 6.0を日本語化する場合、たとえば、📁C:\Program Files\dotnet\packs\Microsoft.NETCore.App.Ref\6.0.5\ref\net6.0 がコピーすべき場所です。

途中 6.x.x という細かいバージョンのフォルダーがあります。もしもっと新しいバージョンのフォルダーがある場合は、新しい方にコピーしてください。

 

 

📁Microsoft.WindowsDesktop.App.Ref の ja フォルダーもほぼ同じです。バージョンによって下記の場所にコピーしてください。

.NET 6.0を日本語化する場合、たとえば、📁C:\Program Files\dotnet\packs\Microsoft.WindowsDesktop.App.Ref\6.0.5\ref\net6.0 がコピーすべき場所です。

 

 

最後に、📁NETStandard.Library.Ref の jaフォルダーをコピーします。これはバージョンの値が違います。

バージョン 2.1.0 のところにコピーしてください。

.NET 6.0を日本語化する場合、たとえば、📁C:\Program Files\dotnet\packs\NETStandard.Library.Ref\2.1.0\ref\netstandard2.1 がコピーすべき場所です。

.NET 5.0でも同じ場所です。

 

 

 

 

2-4.Visual Studio 起動

Visual Studio が起動している場合はいったん終了させてください。

 

もし、Visual Studio自体が日本語設定になっていない場合は、[ツール]メニューの[オプション]で、[環境] - [国際対応の設定]で言語に日本語を選択してください。選択肢に日本語が表示されない場合は、[ツール]メニューの[ツールと機能を取得]で「言語パック」から日本語をチェックしてインストールしてください。

 

これでVisual Studioを起動するとインテリセンスのヒントが日本語で表示されます。

 

 

3.非公式版の注意点

.NET 6.0 向けの非公式版は、公式版 .NET 5.0の日本語ファイル と 公式版 .NET 6.0 の英語ファイルをマージして私が作成しました。内容には何の保証もありません。